埼玉県戸田市のステキと人の集まるところ

森のイスキア主宰・佐藤初女先生追悼

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「森のイスキア」は悩みを抱えた人たちを手料理でもてなす場です。訪れる方たちは胸がつまって食べづらくしていますが、食事がおいしいと感じるとだんだんと胸の中のものを吐き出され、やがて自分で答えを出していかれます。

そしてお帰りになるころには、訪ねてきたときと別人のように表情も明るく、元気になられます。そういった光景をたびたび目にしてきたので、「食」というのはわたしたちに、なんと大きな力を与えてくれるのだろうと、つくづく感じているのです。

なぜ食べるだけで、これほど変わるのでしょうか。わたしはお米や野菜、すべての食材にいのちがあると考えています。そのいのちを食べることで、わたしたちの口を通じて体に入り、一緒に生きていくからだと思うのです。だからこそわたしは、その食材のいのちを生かすように調理したいとつねに思っています。

「限りなく透明に凛としていきる」22Pより抜粋

※森のイスキアの情報を発信されている「小さな森東京」さんのサイトはこちら

寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は2月1日に私淑する佐藤初女先生が御年94歳でご逝去された事を知り、哀悼の意を深く感じております。

自宅を訪ねてくる人に開放して、話と悩みをきき、昔ながらの日本食を振る舞われる青森県の「森のイスキア」を知ったのは田口ランディさんのご著書でした。(書名は失念しました、すみません)

知らない方を自宅でおもてなしする事は大変だと思います。

私は初女先生にすぐさま畏敬の念を抱き、その後「森のイスキア」についての本を続けて読みました。

そのような大変な事を一人の女性が始め、周囲にサポートしている方がたくさんいらっしゃるという事実に心打たれたからです。

機会あって初女先生の講演会にうかがったのは3年前、2013年6月9日の板橋区立文化会館の回でした。

龍村仁監督「ガイア・シンフォニー第二番」の、初女先生のパートが上映されたあと、ご登壇。小柄で華奢で、なんとも言えない清らかな雰囲気。客席からたくさんの拍手が沸き起こりました。

生で初女先生のお話を拝聴できたのは得難い経験でした。先生がされているお料理の教えや傾聴を

「初女先生は敬虔なクリスチャンで特別な方だからできた事。平凡な自分には無理」

というように切り離すのではなく、自分と同じ体や気持ちを持った一人の女性がされたという事を感じられたからです。

この度、ご逝去の報に触れて戸田市立図書館で初女先生についての本をお借りして読んでみたのですが、中にはっとする一節がありました。

奉仕のない人生は意味がない
奉仕には犠牲がともなう
犠牲の伴わない奉仕は
まことの奉仕ではない

「限りなく透明に凛として生きる」:63ページより抜粋

私は奉仕について深く考えた事はありませんし、これまで何か奉仕をしたというような気持ちももてません。ですがこの言葉には、何か大切な事が書かれているように思えます。

今後も道に迷った時など折にふれ、初女先生について書かれた本を読んでいこうと思います。

この記事を読んでくださった方へ。機会があったら佐藤初女先生についての本を手に取っていただけると嬉しいです。

初女先生へ。これまでも、そしてこれからもお慕いしています。

小さな森の皆さま。心のこもった会を開いてくださってありがとうございました。先生にお伝え頂いた事を大切にします。

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